096 石膏3Dプリンタの後加工

石膏3Dプリンタの後加工


たまたま石膏3Dプリンターの造形物を扱う機会がありました。

めったにイジる事はないモノだと思いますので、

参考までにSLSの後加工についてご紹介いたします。

- 2015/06/20:公開 -



石膏3Dプリント(SLS)



スケールは4.5㎝×4.5㎝程、約1/4000の町の地図です。

Zシリーズのフルカラー石膏の造形品。


持った感じは大きさの割にはズシッとくる感じで

石の彫刻といった感じでした。

落としたら割れそう~


また、表面はかなりザラザラで石以外の質感を表現するのは

至難の業な事がわかります。


フルカラーの彩度が低いうえに

表面のザラザラ感と相まって

このサイズだと「なんちゃってフルカラー」状態です…



表面処理



表面はこのままだと使い物にならないので

やすり掛けしました。

意外と脆くて、金ヤスリだと加減が難しいです。

面倒ですが400番の紙やすりで

おっかなびっくりやすり掛けしました。



塗料の載り



ヤスリで表面をならした上に

プライマーで下地処理しましたのですが、

アクリルカラーでの塗装はかなり粘度を上げないと

塗料が載りませんでした。


汚しはジェッソで行ったのでさほど不便は感じませんでした。

石膏への塗装は工夫が必要そうです。



デカール



デカール(※ビルの窓部分)を貼付したかったので

800番くらいまでやすり掛けしましたが

それでもぴたりといかないので

水溶き木工用ボンドで強引に塗付しました。


また、ディテールアップにエバーグリーンの

0.5㎜プラ棒やターフで加工したのですが、

瞬間接着剤でも石膏への固着が非常に難しいです。



ディテール



また、ディテールアップに

エバーグリーンの0.5㎜プラ棒やターフで加工したのですが、

瞬間接着剤でも石膏への固着が非常に難しいです。

追加の後加工はかなり絶望的です…



結論を言うとSLSは塗装・後加工とも

ほぼ不可能と考えて間違いなさそうです!!

普通は後加工しない人が使う素材でしょうからねぇ…



(比較)DMMアクリル



硬く脆いアクリルです。

やすり掛けする必要はほとんどありませんが、

かける場合は欠けに注意が必要です。

透明なので精度の確認が見ずらいです。

サーフェイサーをふればそれなりに塗料は載ります。


【参考】DMMの3Dプリントを試してみた



(比較)デジモデ織部



かなり脆い樹脂製です。

サポートの除去だけでもパーツが欠ける事があります。


塗料の載りはDMMより厳しく、

サーフェイサーをふってもはがれる事があります。


後加工は全く不要な原型専用としては良い精度です。


【参考】格安3Dプリント デジモデの実力は?



(比較)Form1

上2つと比べると粘りがあって

少々割れ・欠けには強度があります。


塗料の載りも普通のプラモデル程度

加工性は多少良いのですが、

0.4㎜未満のエッジ精度は少々ナメテしまっています。


精度・強度とも「帯に短しタスキに長し」といったところです。


【参考】家庭用光造形機 Form1の精度を検証してみた


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