093 3Dプリンタを変える(かもしれない)CLIPって何

3Dプリンタを変える(かもしれない)CLIPって何


3Dプリントが100倍速くなる!というニュースを見かけました。

ホントかどうかはわかりませんが、

とにかく早く造形できる新しい方式の様です。


Carbon3D社による説明スライド】

方式名はCLIP(Continuous Liquid Interface Production)というそうです。

面白そうなので仕組みを調べてみました。

- 2015/03/28:公開 -



仕組1 各機能



紫外線をUV硬化レジンにあてて硬化させ、

硬化部分をテーブルで引き揚げていきます。


紫外線の照射がレーザーでパスをなぞるのではなく、

面で硬化させる点が既存のSLAと違います。



仕組2 硬化の制御



UVレジンタンクの底面に

(UV硬化を妨げる性質を持つ)酸素の層を作ることで、

UVの効果をコントロールします。




仕組3 造形の制御



造形テーブルをゆっくり持ち上げることで

硬化面をZ軸にずらしてゆきます。


各面を停止→効果→上昇を繰り返すのではなく

テーブルが一定スピードで動き続ける為、

積層痕が発生しない点がSLAと異なります。



感想1 造形物
出力が強い場合



酸素層によるデッドゾーンの生成と

照射する紫外線の出力のコントロールが

かなりの精度で求められそうですねぇ

酸素によるUV硬化防止効果ですが、

気温等によっても左右されると思いますので

ユーザーが作業時に制御する必要があると思います。


例えば左図のような造形の際、

紫外線の出力が強すぎると左図下の様に

硬化し過ぎて失敗すると思われます。



感想2 造形物
出力が弱い場合



逆に出力が弱い場合は

左図のように硬化不十分となり

これも失敗すると思われます。


基本的には既存のSLAと同じリスクですが、

硬化制御を酸素との混合によるデッドスペースに依存する為、

適切な出力やテーブルの上昇スピードの調整は

かなりシビアなものになると予想されます。



個人で使いこなすにはかなりの熟練が求められそうな技術ですが、

造形速度が飛躍的に早くなるのは間違いなさそうです。


3Dプリントのウィークポイントの一つである

「造形時間」の克服には有効そうなので

市場に出るのが楽しみです♪


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