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077 3Dプリントの表面処理 その2
3Dプリントの表面処理 その2
フィギュア原型師の林浩己氏に
3Dプリントの表面処理にエポパテを利用すると良いよと教えて頂きました。
早速これまでの表面処理と比較してみたので、簡単にご紹介します
- 2014/08/16:公開 -
マリア像(PLA製)
ATOMでプリントしたマリア像、PLA製です。
表面をガンメタルで塗装しただけの状態です。
ちなみにこちらを造形したのは
Reprapジャパンの加藤大直氏、見事な造形です。
「腕」があれば家庭用3Dプリンターでもここまでできます♪
私には無理ですが…
マリア像(仕上げ後)
エポパテで表面を埋めて400番でやすり掛け。
ジャーマングレイ→Fホワイトで塗装。
1時間程度の作業でここまで仕上がります♪
エポキシ穴埋め法
積層面にざっくりエポパテを塗ります。
割と大雑把でもよいので
作業は楽チンです。
エポキシ穴埋め法2
乾燥後は軽くやすり掛け~
エポパテはもろいので、硬いPLAだけ残って
きっちり平らになります♪
ABSでもできますが、
これは硬いPLAの方が向いていると思います。
造形した形状がそのまま維持できるので
品質の良い造形物の表面処理はこの方法がよさげです。
○ットマン(ABS製)
こちらは私がABSで造形した○ットマンです。
こちらはサポート材を大雑把にとっただけ状態の写真です。
同じATOMで出力したとは思えない出来栄えですが…
反りやゆがみは発生してませんが、
ダマと隙間が少々発生してます。
ノズルが安定射出できなかったんでしょうねぇ。
仕上げ後
表面をアセトンで溶かして
160~800番くらいまでやすりがけしたもの
溶けすぎないように注意しながら作業するので
丸一日くらいかけた状態です。
アセトン溶解法
積層面に薄くアセトンを塗ります。
塗りすぎると形状を変えてしまうので
薄めに塗ります。
万遍なく塗布するにはエアブラシがよいです。
アセトン溶解法法2
半乾き状態でやすり掛け~
かなりサクサク行くので
削りすぎないように注意が必要です♪
表面がグロス並みにつるつるになるのですが
エッジがダレがちになってしまうのが難点です…
また、PLAはアセトンに溶けないので
この方法はできません~
参考:アセトンでの表面処理
それぞれ長所短所があるので
一概にどちらが優れているという事はないのですが
世界遺産の造形にはエッジがキープしやすいエポパテ式がよさげです♪
また、後加工の柔軟さでABSを使ってましたが、
この方法が使えるなら反りの少ないPLAを選ぶことが増えそうです。
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