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069 精密模型の塗装方法の検証
精密模型の塗装方法検証
3Dプリンターの再現力も大分分かってきました。
最終的に凹凸で再現しにくい形状や、
再現可能な最小幅を相当に考慮して
童友社さんのキットでも有名な
ドイツのノイシュバンシュタイン城を作成しました♪
初めから3Dプリンターの精度・特製を意識してデータを作成しただけあって
我ながら完璧な形状が出来ました♪
問題は私の拙い技術で塗装できるか? という点です…
- 2014/03/29:公開 -
洗浄
今回作成した1/2400 ノイシュバンシュタイン城は
最小0.2㎜の窓を持つ、高難度塗装キットです。
ガレージキットなので
とりあえず超音波洗浄機で離型剤を落とします。
下地処理
サフを吹くとあっという間にディテールを埋めてしまうので
サフは省略する事にしました。
下地処理用にベースホワイトだけ薄めに吹きます。
これも缶で吹いてしまうと加減が難しいので、
ビンのをエアブラシで少しずつ吹きます。
単にスミイレで塗装してみました
まずは薄めたエナメル(黒)で
ウォッシング&スミイレしてみました。
細かいディテールを塗る時の定番の方法なのですが
ちょっとでもはみ出すと
シミが目立ってしまい壁が不自然に汚くなってしまいました。
また、表面の黒を落とそうとすると
下地の白まで剥がれる事があるので
注意&根気のいる作業です。
竹串塗
同じくエナメル(黒)でウォッシング後、
窓の凹凸は竹串で筆塗してみました。
外殻の窓部分は結構綺麗に塗装出来ましたが、
場内の庭園周りの細かい部分がイマイチです。
また、ウォッシングのシミが
汚く残ってしまいました。
窓部分を綺麗に塗り分ける工夫が必要そうです…
グロス&コピック
はみ出したエナメルを綺麗に落とせるようにする為、
一旦グロス化した上でウォッシング&スミイレしてみました。
そのままスミイレよりは大分マシになりました。
アルコール系のコピックモデラー0.03㎜で
窓部分をなぞってみました。
はみ出す事もなく割と綺麗に塗れるのですが、
エッジの一番へこんだ部分に
ペン先が届いていないケースがあります。
アクリル絵具
水で落とせる事、粘度を調整できる事 から
アクリル絵具で窓をスミイレしてみました。
はみ出した時は水で落とせるので、
下地の白を剥がす事無く余分な汚れを落とせました♪
壁部分の汚しは大分自然になりました。
但し濃度の調節が難しく、
窓自体の黒にムラが出来てしまいます。
コピック0.03㎜
城壁の内側の窓がどうしても綺麗に塗り分けられない為、
パーツを2パーツに分割しました。
写真はウォッシングなしでコピックで窓を塗ってみた状態です。
窓の塗分けはだいぶ良くなりましたが、
凹凸のディテールを引き立たせる為には
何らかのウォッシングはあった方がよさそうです。
コピックマルチライナーSP
窓の塗分けはコピックが一番うまくいきそうなので 少々お高いコピックのSPを試してみました。
コピックモデラーと同じ太さなのですが、
インクの流動性がわずかに良くて
繰り返しなぞっているとエッジの凹部分にも
インクをいきわたらせる事が出来ました。
単に上記のコピックモデラーが
古くなっていたためかもしれません。
アクリル絵の具ウォッシング追加
アクリル絵の具のウォッシングは
グロス面が殆どの塗料をはじくので
ごくわずかを残して殆ど残りません。
これはこれで良いのですが、
よくよく見ると、はじかれて残った部分が
波紋の様な模様に滲んでいます。
これは美しくない…
完成
いろいろ試した結果、
・中性洗剤&超音波洗浄機で洗浄
・サフはなし
・下地はプラサフ(但しエアブラシで薄めに)
・ラッカークリアーでウォッシング用にトップコート処理(但しエアブラシで薄めに)
・エナメル黒でウォッシング(かなり薄めに)
・窓部分はコピックマルチライナーSP(0.03mm)できっちり塗り分ける。
がよさそうです。
関連ページ
・
【透明レジンいろいろ】
~ 透明レジンの比較レビューです。
・
【ガレージキット用 加圧脱法機の自作】
~ 総コスト3000円程度の加圧脱法機を自作してみました。
・
【真空脱法機を自作してみた】
~ 真空脱法機を自作してみました。
「69 精密模型の塗装」は以上です。
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