意外と話題に上がらないのですが
3Dプリンターの品質は使うフィラメントの品質に
「非常」に依存します!!
完璧なデータで職人的なパラメータで造形しても
フィラメントがダメダメだと
グダグダな造形になってしまいます。
- 2013/11/02:公開 -
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ダメダメフィラメントとは
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①そもそも径が 不揃いのフィラメント
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カタログスペックは1.75㎜となっていても、
意外と径にバラつきは生じてしまいます。
±0.05㎜くらいなら問題になりませんが、
0.2㎜くらいの誤差があると
太ければダマになり、細ければクラックが生じる原因になります。
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②不純物が混ざっている フィラメント
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平らな面のはずなのに極小の凸凹が発生したり
明らかに色が違うぶつぶつが見えてきたりします。
造形へのダメージは少ないですが見た目が美しくありません。
フィラメント自作用機械のニュースがありましたが、
自分で3Dプリンターを使った人はまず使用しないでしょうねぇ
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③湿気を吸ってしまった フィラメント
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メーカーの保管状態が悪かったり
購入してから時間がたったフィラメントは吸湿します。
造形時にブツブツ言うようになるとフィラメントに水分が含まれています。
こうなると固着性が低下し、剥がれやクラックの可能性が高くなります。
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④油脂汚れ
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フィラメント自体を何度も触っていると指の油がついてしまいます。
テーブル側にも同じ事が言えますが、油脂はフィラメントの固着の大敵です。
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フィラメントの取り扱いについて
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①信頼できる購入先
から購入する
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下記に格安フィラメントの販売先をリスト化しました。
品質は様々ですので
自分の求めるレベルにあった品質を試してみるとよいと思います。
安いから必ずしも低品質とは限りませんが、
高い方が品質が良い可能性は高いです。

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②湿気対策
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購入後使用まで時間がある場合は
ラップでまいたり乾燥材入りの箱に密封してしまっておくとよいです。
使用時もなるべく乾燥した状態で使用するようにするとよいです。

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③油除去
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エクストルーダの手前で脂汚れを落とすようにするとよいです。
写真はメラミンスポンジを使用しています。

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格安フィラメント販売元
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価格は1Kgあたり(リール付)の参考価格です。
価格・色数・送料条件等は頻繁に変更になるので最新情報は各サイトを参照下さい。
メーカー
| 価格(1Kg当たり)
| 色数
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Drumuety
| \2,240-\3,790 | 16色 |
サインスマート
| \2,490 | 8色 |
ケンビル
| \2,680-\2,980 | 17色 |
Drumuety
| \2,240-\3,790 | 16色 |
3D Creator
| \2,980 | 2色 |
TUFELABO
| \3,500 | 18色 |
Makerbot純正
| $48 | 28色 |
CUBE純正カートリッジ
| \6,300/350g ※1Kgあたり約\18,000 | 16色 |
【フィラメントの品質関連の参考リンク】
フォラメント報告スレ(GoogleGroup)
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