54 Kisslicerのパラメータ



Atom2号の組立ワークショップで

Kisslicerというスライスソフトを使いました。

使い勝手がよさそうなので少々調べてみました。


自分で検証したパラメータもありますが、

効果が確認できなくて他サイトの受け売りもあります。

項目名は私の主観で訳していますのでご了承ください。


【Kisslicer関連 参考サイト】

PukkWiki@ホットプロシード社
ディビジョンエンジニアリング社ブログ
Reprap(mixiコミュニティ)

2015/1/21 Kisslicer解説本(日本語)が出ました!!

- 2013/11/02:公開 -


STYLE





1.Skinの厚み



造形物の天面部分の厚みをmm単位で指定します。

天面が曲面の場合は通常より集めに指定します。



2.外殻層数



造形物の壁面部分の厚みをループ回数で指定します。

この値とExtrusion Widthを掛けた値が壁面の厚み(㎜)になります。



3.インセット



樹脂の膨張を調整する値です。

かみ合わせのある部品等を造形する際に使用します。

凸と凹がうまくかみ合わないような場合にマイナスの値を入れると

凸が小さく凹が大きく出力されます。



4.Inffil設定



中空密度の設定です。

強度によって20%~40%位が良いと思います。

形状は以下の3種類から選べます。


・Strait(直線) 造形が早い

・Octangonal(ハチの巣状) 強度が強い

・Rounded(円形) 上記の中間



5.外殻線の幅



外殻1ライン当たりの幅を設定します。

通常はノズル径と同じにしますが、値を小さくすると

1ライン当たりの幅を小さく造形出来ます。

ノズル径以上の値にすると詰まりが発生する時があります。



6.Infill線の幅



Infillエリアの1ライン当たりの幅を設定します。

Infill内はさほど強度はいらないのでノズル径より小さくします。



7.積層ピッチ



Z軸1層あたりの距離です。

小さい値の方が段差が少なく、高品質な造形が出来ますが、

失敗確率が飛躍的に上がります。

大きい値の方が早く出来上がりますが、段差が目立つ仕上がりとなります。



8.内部→外殻



チェックを入れると内部を先に造形し、外殻をあとに造形するようになります。

Kisslicerがアンダーテーパ部の生成に強いのは

このパラメータの影響が大きいと思われます。



9.ノズル掃除



ウォームアップ完了後、この設定値の長さだけフィラメントを射出する。



10.逆送



チェックを入れるとヘッダ移動の際にフィラメントがこぼれない様逆送りします。

MaterialタブのDe-string設定値のオン・オフに使用します。



11.ならし



最外殻造形時にヘッダを内部に動かして、積層跡をならす距離です。

また、Jitterを設定すると各層でヘッダの開始位置をずらします。


SUPPORT





1.サポート強度



サポート材をどれくらいの精度で生成するかを設定します。

値を大きくすると強度のあるサポート材が出来ますが除去が大変になります。

値を小さくすると除去しやすいサポートになりますがアンダーテーパ部の失敗率が上がります。



2.サポート角度



サポート材を生成する角度を指定します。

通常は45度で問題ありません。



3.Support Z-Rood



サポートを生成する高さのしきい値。この値以上の高さの張り出しがある場合にサポートを生成する。-1とすると無効。



4.Sheath Main Support



ラフトをならして隙間を埋める。この設定をするとラフトが剥がしにくくなる。



5.ラフト



造形物の下部に薄くてはがれにくい仮造形部分を生成します。

Skirt 造形物の周りにラインを出力します。手動キャリブレーションの場合に重宝します。 Grid 造形物の下に指定層分の底面を出力します。造形物を強力に固着します。 Piller 造形物の下に点面と底面を出力します。Gridより多少はがれやすい底面ができます。



6.ピラー



造形物と少し離れた所に、同じ高さの柱を造形します。

柱上の物を生成する際に狭い範囲でヘッダが動くと

樹脂が固まる前に次の層の造形が始まり

正確に積層されなくなります。

それを防止する為に離れた位置にヘッダを移動する事で

樹脂の冷却時間を稼ぐ目的で使用します。


MATERIAL





1.フィラメント径



フィラメントの径を指定します。

1.75㎜の場合1.81㎜程度を指定した方が良いとGenkeiさんがおっしゃってました。



2.逆送



フィラメントを逆送する際のスピードを設定します。

Prime 逆送後、再出力時のスピード

Suck 逆送時のスピード

Wipe レイヤー終了時につなぎ目の上をヘッダで鳴らします

STYLEタブのDe-stringにチェックが入っていないと無効になります。



3.ファン



ファンの強さを指定するらしいのですが、効果は良く分かりません。



4.温度



各種温度を指定します。

Main 下記以外の場合のホットエンドの温度

Fiest Layer 第一層造形時のホットエンドの温度
※テーブルに強く固着させる為、通常より高めに設定します。

Keep-Warm 造形中以外のホットエンドの維持温度

Bed ヒーテッドベッドの温度



5.フィラメント送り速度



フィラメント送り速度はKisslicerが自動計算しますが、

値をいじりたい時に補正係数を指定します。

通常は1のままで良いと思います。(Kisslicer自動計算値のまま)

MinとMaxでそれぞれ最小速度と最大速度を制限します。



6.ホットエンド
過熱完了時間計算



現在の設定でホットエンドが指定温度に達するのに何秒かかるか計算してくれます。



7.コスト計算



現在の設定で造形コストがいくらかかるか計算してくれます。



8.Z軸一時移動



ヘッダ移動時に隣の造形にぶつからない様

一時的にヘッダを上に上げる設定を出来ます。


Printer(HARDWARE)





1.エクストルーダ数



エクストルーダの数を登録します。



2.ベッドサイズ



ベッドのサイズを登録します。



3.中心座標



中心座標を登録します。通常はベッドサイズの中点になります。



4.ベッド粗さ



ベッドの粗さを指定すると、

1Stレイヤー生成時にフィラメントを多めに出力し凸凹を吸収してくれます。



5.Loop/Solid Infill Overlap



外殻とInfillのの重なり距離を指定します。

値が小さすぎると強度が弱くなり、値が大きすぎるとダマが発生しやすくなります。



6.単価



造形コスト計算用の単価を登録します。



7.Z-Settle



Z座標移動の際、一旦多めに移動してから適切な位置に戻す値です。



8.Z-Offset



Z軸ホーム位置からノズルを浮かせる距離を指定します。


Printer(FIRMWARE)





1.ファームウェア種類



効果はよくわかりませんが、Absolute Eを選ぶようにしています。



2.Mark Path Start/Stop



未検証



3.Inclide Comments



未検証



4.出力ファイル拡張子



生成されるG-CODEの拡張子を指定します。



6.Fan ON/OFF



未検証


Printer(SPEED)





1.「速度優先」時のヘッダスピード



ヘッダスピードを下記の通り指定できます。

Perimeter 外殻生成時

Solid Infill Support InfillおよびSupport生成時

Sparese Infill その他生成時





2.「品質優先」時のヘッダスピード



上記と同じ





3.X-Y方向ヘッダスピード



X-Y方向のヘッダスピード





4.Z方向ヘッダスピード



Z方向のヘッダスピード





5.1STレイヤー最大スピード



1STレイヤーの最大移動速度を制限する





6.Limit Increase Layer



未検証





7.XY Accel



未検証




Ptr G-CODE





1.造形前



造形前の処理を追記します。

ホームへの移動やホットエンドの加熱等



2.エクストルーダ選択時



マルチヘッドの場合にヘッドが選択された場合の処理を追記します。



3.エクストルーダ解除時



マルチヘッドの場合にヘッド選択が解除された場合の処理を追記します。



4.レイヤー完了時?



レイヤーが移動した際の処理と思われますが未検証です。



5.造形後



造形後の処理を追記します。

モーターのOFF等


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