3Dプリンターのうんちくがてら
3Dプリンターの歴史をまとめてみました。
超概要だけ抜粋ですので
ご興味のある方は話のタネにどうぞ
- 2013/08/25:公開 -
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1980年 |
小玉秀男(名古屋工業試験所)により
光造形の特許が出願されるが
審査請求されず。 |
うっかり審査請求を忘れちゃったそうです。
出願前にいくつかの企業に売り込みましたが
誰も相手にしてくれなかったそうで、
ご本人もあまり期待してなかったのでしょうね。
日本企業の先見性は今も昔も同じです。
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1986年 |
チャックハル(アメリカ)光造形の
特許を取得し3DSystemsを創業 |
前述の小玉さんの特許とかなりかぶっていて
大分もめたようですが、特許はおりました。
それを元に現在の3Dシステムズが創業されました。
世界初の3Dプリンターメーカー誕生です。
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1987年 |
3Dsystems
世界初の実用光造形機を発売 |
SLA-1という機種でSLAシリーズの
元となった巨大な造形機です。
当時の値段は分かりませんでしたが
億単位のマシンだったでしょうねぇ。
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1988年 |
ストラタシス社(アメリカ)が
熱溶解積層法の特許を取得 |
3Dプリンター2強の1角は
より簡易な方法を思いつきました。
現在の3Dプリンターが殆ど採用している
熱溶解積層法(FDM)ですね。
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2006年 |
オープンソースの
3Dプリンター開発プロジェクト
Reprapプロジェクト立ち上げ |
FDM特許の失効をにらんでだと思いますが、
イギリスの研究者を中心に立ちあげられたそうです。
廉価な3Dプリンターは全てReprapの派生です。
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2009年 |
ストラタシス社の
熱溶解積層法の特許が失効 |
特許取得後20年が過ぎて
無事特許が失効しました。
ここから格安3Dプリンターの時代が始まります。
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2009年 |
Makerbot社創業
オープンソースの3Dプリンタを発売 |
前述の特許が失効してすぐに
Bre Pettisという方が創業しました。
組立キットですがThing-o-magicという機種を
当時10万円程度という驚異的な低価格で発売しました。
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2012年 |
3Dsystems社
廉価3DプリンターCubeを発売 |
しばらくは電子工作マニアの趣味としての普及でしたが
なんと大手の3Dシステムズ社が廉価3Dプリンターを発売しました。
当時アメリカに問い合わせたのですが
相手しもらえませんでした
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2012年 |
ホットプロシード社初の
日本製3Dプリンター
「Blade-1」を発売 |
日本にも販売代理店はありましたが
日本で製造した機種としては
ホットプロシード社が日本初ですね。
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2012年 |
クリス・アンダーソン
(元Wired編集長)の
「MAKERS」がベストセラーとなる |
NHK出版から出版されて
日本でも沢山読まれました。
昨今の3Dプリンターバブルの
火付け役といわれる一書です(笑)
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この頃から日本で「3Dプリンター」がメディアに取り上げられるようになる。
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2013年 |
ストラタシス社
Makerbot社(アメリカ)を買収 |
ストラタシス社は廉価版に進出しないなぁと思っていたら
何とMakerboto社を買収してしましました。その額400億円!
Makerbot社のReplicatorシリーズが
ストラタシスの特許に抵触しているぽいデザインなのに
訴えられなかったのは
裏で買収の計画が進んでいたのかもしれません
※とJapaneseMakerさんのサイトに載っていました。
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2013年 |
家電量販店が
個人向け3Dプリンターの
取り扱いを開始 |
ヤマダ電機やビックカメラといった家電量販店で
3Dプリンターが売られるようになりました。
使いこなせる人はどれくらいいるんでしょうねぇ~
※理由はこのサイトをご覧頂いている方なら
お分かりと思います(笑)
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関連ページ
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