3Dプリンターへの直接の命令文であるG-codeについて
簡単にまとめました。
NC加工で使用するG-CODEとは微妙に異なる
Reprap用G-codeです。
※主にmarlin形式を中心に記載してます。
- 2013/06/09:公開 -
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概要
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●一度設定すると変更まで有効な設定コマンドとその1行のみ有効な命令コマンドがある。
●各行は命令(コマンド)+パラメータの形となる。
●パラメータのうちX,Y,Zはそれぞれ座標方向を示す。
●Fはホットエンドの移動速度、Eはフィラメントの送り速度を意味する。
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G1 [Controlled move]
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ヘッダーを移動するコマンド。
(例)G1 F1500
→速度を分速1.5m(1500㎜/minutes)に設定。
次に速度を設定するまで継続して有効
(例)G1 X90.6 Y13.8 E22.4
→X=90.6 Y=13.8の位置へ移動し
その間フィラメントは22.4㎜押し出す
※個別に速度を変えたい場合は下記の様に設定可能
(例)G1 F1500
(例)G1 X90.6 Y13.8 E22.4 F3000
※marlinの場合は2行目のコマンドはF3000で動くが
他の場合はF1500と解釈される。
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G4 [Dwell]
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移動を休止するコマンド。
(例)G4 P200
→200ミリ秒停止。
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G21 [set units to millimeters]
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単位を㎜に設定するコマンド
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G28 [Move to Origin]
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ヘッダをホームポジションへ戻すコマンド。
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G90 [Set to Absolute Positioning]
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座標を絶対値指定へ変更。
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G91 [ Set to Relative Positioning]
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座標を相対値指定へ変更。
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G92 [Set Position]
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絶対値指定の場合に現在地をホームポジションに設定する。
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M82 [set extruder to absolute mode]
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入力値を絶対座標で指定するコマンド。
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M84 [Stop idle hold]
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モーターをOFFするコマンド。
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M104 [Set Extruder Temperature]
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ホットエンドの温度を指定するコマンド。
(例)M104 S200
→ホットエンドの温度を200度にする。
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M106 [Fan On]
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ファンの電源を入れるコマンド。
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M107 [Fan Off]
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ファンの電源を切るコマンド。
→※Solidoodleにはファンが無いで不要。
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M109 [Set Extruder Temperature and Wait]
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ホットエンドが指定温度になるまで待機するコマンド。
(例)M109 S200
→ホットエンドの温度が200度になるまで待機。
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M140 [Bed Temperature (Fast)]
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テーブルの温度を指定するコマンド。
(例)M140 S55
→テーブルを55度にする。
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M190 [Wait for bed temperature to reach target temp]
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テーブルが指定温度になるまで待機するコマンド。
(例)M190 S60
→テーブルの温度が60度になるまで待機。
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