3Dプリンターの世界は専門用語が多くて
とっつきにくいです…
業務でやってる人はともかく
個人向けにはハードルが高いので、
「家庭用」3Dプリンター用用語集をまとめました。
※あくまで「個人向」の視点です…
- 2013/05/05:公開 -
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A~ |
ABS |
FDM形式の3Dプリンターでもっともよく材料に使用される樹脂。
融点は170度程度とPLAより高い。アセトンによく溶ける。
とにかく良く反る(収縮する)ので温度管理スキルが必須。
1㎏のフィラメントで\2500位からですが、粗悪品を購入すると後で泣きを見るのでご注意ください♪
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AutoDesk123D Catch |
米AutoDesk社の3D-CADソフトの一種。複数の写真から3Dデータを生成してくれるすごいソフト。
精度はそこそこだがフリーで使える。レビューはこちら
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AutoDesk123D Design |
米AutoDesk社の3D-CADソフト。フリーソフトなので日本でも比較的ユーザが多い。
パーツを組み合わせてモデリングするので初心者がとっつきやすい。
少々重い印象。
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Blade-1 |
ホットプロシード社(日本)製の3Dプリンター。定価130,000(税別)。
国産3Dプリンターの草分け的存在
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Cube |
米国3D Systems社製の3Dプリンター。
米国では2012年発売され、日本でもヤマダ電機当で発売された。
フィラメントはCube専用の物が必要で汎用品の3~4倍の値段がする。
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FDM (熱溶解積層方法) |
RPDの一種。溶かしたプラスチック樹脂を積層させる事で形状を生成する方法。
精度は比較的低いが、機器・材料とも安価である事が特徴。
家庭用3Dプリンターと呼ばれる機器はほとんどがこの方法を採用している。
プラスチックを溶かして積み重ねるのでエッジの精度は1㎜程度が事実上限界。
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FebCafe |
レーザーカッターや3Dプリンター等を利用できる喫茶店。アメリカで始まった形態だが最近日本にも出来てきている。
都内では渋谷のFebcafeが有名。
人気の工作機械は待ち行列が出来る盛況ぶり。
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G-CODE |
3Dプリンターへの作業(動作)指示が描かれたコード。
3Dプリンターを動作させるには最終的に3DデータをG-CODE化する必要がある。
テキスト形式でエディタ等で編集する事も可能。文法についてはこちらのページを参照♪
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H~
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KISSSlicer |
STLをG-CODEに変換するフリーソフト。Slic3rと比較しても圧倒的に処理が早い。
ホットプロシード社さんが日本語版を公開してくれています。
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MakerBot社 |
米国の3Dプリンターメーカー。Replicatorシリーズの販売元で3Dスキャナーも販売している。
Replicator $1999、Replicator2 $2199。STLデータ投稿サイトThingiverseを運営している。
2013年にストラタス社に買収された。
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MAKERS |
米「WIRED」誌の元編集長クリスアンダーソンが2012年に出版した書籍。
3Dプリンターの可能性について書かれていて3Dプリンターブームの火付け役となった。
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O~ |
Printrun |
3Dプリンターを操作するソフト(フリー)の一種。
G-Code生成用のSkeinforgeを内包している。
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Python |
プログラム言語の一種。Printrunを動作させるのに必要。
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Replicator |
米国MakerBot社の3Dプリンター。家庭用では珍しく2色造形に対応。
日本バイナリーが日本国内の販売代理店をやっている。
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Reprap |
3Dプリンターをお高いブランド製ではなく自分たちで作ろうというコミュニティーが始まり。
現在は同思想で作られた機種をReprap派生3Dプリンターなどと呼ぶ。日本ではBlade-1やAtomが代表
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RPD(ラピッドプロトタイプ) |
試作品等の形状のみを迅速に生成する事・方法。
現在では3D-CADを使用しFDMや光造形で
形状を生成する事全般を指す事が多い。
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Scruptris |
米Pixologic社の3D-CGソフト。Z-Brushの体験版という位置づけだが非常に高精度で綺麗なSTLが生成できる。
レビューはこちら
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Skeinforge |
STLをG-CODEに変換するソフト(フリー)。設定できるパラメータが非常に多岐。
参考:Skeinforgeのパラメータ
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Slic3r |
STLをG-CODEに変換するソフト(フリー)。一部パラメータを自動で設定する機能がある。
参考:Slic3rの積層0.1㎜プリント
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Sketchup |
フリーの3D-CADソフト。曲面の作成力は苦手。かつてgoogleがフリーで配布していた為、非常に多くの3Dデータが公開されている。
参考:Sketchupの設定手順
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SLA |
Stereolithographyの略。もっとも代表的な光造形の種類。また同方式を採用した3Ssystems社の3Dプリンターの機種名
参考:Sketchupの設定手順
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Solidoodle |
米国の3Dプリンターメーカかつ製品名。NYのベンチャー企業。現在流通している3Dプリンターでは最安値の価格帯で販売している。
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STL(Standard Triangulated Language) |
3Dデータ用フォーマットの一種。特定のソフトに依存しない
汎用フォーマットとしてほぼ業界標準の形式である。
フリーのG-CODE生成ソフトはSTLデータからの変換を前提としている事が多い。
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Stratasys社 |
米国の3Dプリンターメーカー。3Dプリント大手2強の一角。2013年にMakerbot社を買収し家庭用3Dプリンター分野に進出。
ストラタシスジャパンという日本法人がある。
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Thingiverse |
米MakerBot社が運営するSTLデータの投稿サイト。
世界中の3D-CADモデラーが製造した3Dデータが無料でダウンロードできる。
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Trimble 3Dギャラリー |
Sketchupデータの投稿サイト。世界中のSketchupデータが無料でダウンロードできる。
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0~9 |
3D Systems社 |
米国の3Dプリンターメーカー。3Dプリント大手2強の一角。
日本法人スリーディースステムズジャパンがあるが
個人はあまり相手にしてくれない模様。
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3D切削機 |
3Dデータを元に樹脂を切削して形状を掘り出す機器。家庭向けでは
ローランド社のiModelaが有名。
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3Dペン |
速効性樹脂で立体物を描く事の出来るペン。2013年に発売される見込み。
これは自分で作れるような気がします…
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ア行 |
イグアス社 |
渋谷にあるFebcafeを運営。米国3Dシステムズ社のCubeの日本販売代理店。
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エクストルーダー |
3Dプリンターを構成するパーツの一部。エクストルーダが回転する事によりフィラメントを押し出す。
ギア部分に溶けたフィラメントや屑が詰まるとフィラメント出力のトラブルになりやすい。
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カ行 |
カプトン(ポリイミド)テープ |
耐熱温度400度と非常に高いテープ。見た目は黄色の半透明で薄い。
3Dプリンターのテーブル部分やホットエンド部分によく使用される。
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サ行 |
積層ピッチ |
3Dプリントを行う際の1層あたりの高さ。この値が小さいほど精度の高い造形物が生成できる。
FDM方式の安価な家庭用3Dプリンターの場合0.1㎜~0.3㎜程度が目安。
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ハ行 |
光造形 |
RPDの一種。紫外線硬化樹脂に紫外線レーザーを照射し硬化させる事で形状を生成する方法。
FDMより精度は高いが、使用できる材質は紫外線硬化樹脂に限られる。
またFDM方式より機器、材料とも高価である。
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フィラメント |
3Dプリントを行う材料となる糸状のABSやPLA樹脂。
以前はφ3mmがメジャーだったが機器の精度向上に伴いφ1.75㎜が主流になりつつある。
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粉末焼結 |
RPDの一種。粉末の樹脂にレーザーを照射し焼結させる事で形状を生成する方法。
(レーザー加工の為)精度が極めて高く、使用できる材質も多いが、
機器のコストも数百万~数千万と高価。
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ホットエンド |
3Dプリンターを構成するパーツの一部。フィラメントを出力するノズルと加熱機能部分を指す。
通常200度程度に加熱する為、保温材や冷却装置がついているものもある。3Dプリンターの中で最もトラブルの多い部分。
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ホットプロシード社 |
日本の3Dプリンターメーカー。「Blade-1」に販売元。
日本語(希少!)の3Dプリンタ関連WIKI
「ホットプロシードWIKI」というページを運用している。
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関連ページ
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・【家庭用3Dプリンターとは】 ~ 家庭用3Dプリンターの解説と種類を紹介しています。
・【3Dプリンターの歴史】 ~ 意外と古い3Dプリンターの歴史です。
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