027 3Dプリントと超音波カッターの相性



3Dプリント造形物の切断加工についてです。

(積層面に沿った)横の切断は簡単ですが

(積層面に垂直な)縦の加工はちょっと難しいです。

- 2013/02/19:公開 -



デザインナイフでカット



中空密度が低い造形品は

表面が繊維質状になっているので

カットすると
フィラメントがばらばらになりやすいです。

逆に中空密度が高いと

硬質プラスチックの様な強度で

デザインナイフでカットするのは
少々厳しくなります。



模型用のこぎりで切断



おおざっぱな切断の場合は

のこぎりで思い切って切断します。

横挽き用で刃が細かい方が

切断面が綺麗に切れます。

切断後は少々やすりがけが必要です。

但し1㎜程度寸法が減ってしまいますので

精密パーツには使えません


ヒートカッターで切断



ヒートカッターを使用するとすいすい切れます。

ヒートペン HP-1000(十和田技研)

ただし樹脂がものすごく溶けるので

2~3mm寸法がずれる事を覚悟した方が良いです。

ちなみにABSは100度程度で溶けだします。

ヒートペンは160~240くらいまで調整できますが

最低温度に設定してもかなり溶けます。


ABS樹脂はサクサク切れます。
太めの所は少々刃が食い込みます。


正確には超音波彫刻刀だそうです。

超音波彫刻刀 USW-334ek(本多電子)

ヒートカッターより時間はかかりますが

切断面はかなり綺麗に切れます。


また力を入れなくても削れるので

失敗する可能性が低く済みます。


手首を切断したら

指が溶けてました 超音波カッター



時間がかかる分、

造形物全体が熱くなり

油断していると底面が溶けてしまいます。


ヒートカッターで良くやる失敗なのですが

超音波カッターも同様に

熱が発生する事が分かりました。


超音波カッターと石膏



超音波の強みは

通常ナイフだと割れてしまう

石膏や卵の殻を

割らずに切る事が出来る点だと思います。


これらはスイスイとはいかず、

時間はかかってしまいますが。

※力を込めると割れます!


造形ずれ発生!



失敗例のページで記載したように

朝起きてみると写真のように
激しく失敗している時があります。

この例の場合
ずれの上下でそれぞれは
正しく造形できているので


廃棄してしまうのも
もったいない気がします。


超音波カッターでカット



ABSとはいえ
完全造形後は結構な強度になります。

普通のデザインナイフでは
とてもカットできません。

大きいものなら思い切って
のこぎりでカットという手もありますが、

超音波カッターがあれば
楽に修正できます。


切断面はこんな感じ



超音波カッターは
結構熱が発生するので

断面は少々溶けてしまいますが

この手のカットには
ベストなツールだと思います。


関連ページ


 ・【模型に強くなる電動工具】 ~ 模型製作を便利にする電動工具のレビューです。

 ・【3Dプリント造形品の積層面処理】 ~ ABSの表面をアセトン処理する方法を紹介しています。

 ・【3Dプリント造形品の表面処理】 ~ 造形品のやすり&塗装など後加工について紹介しています。



以上で「27 3Dプリンタと超音波カッターの相性」は終わりです。

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