023 3Dプリント失敗例



3Dプリントを上手に出力するのはなかなか難しいです。

失敗に学ぶ事もあると思いますので

私の失敗例を参考までに紹介します。

私なりの傾向と対策もメモしています。

- 2013/01/08:公開 -



はがれ1



造形物がテーブルに固着せずに

ホットエンドが空回り状態となっています。

造形物が比較的小さい時に

テーブル温度が高いと発生する事が多いです。

対処としては

テーブルもしくはホットエンドの温度を下げて

  造形物自体の冷却を速めるとよいようです。


はがれ2



造形物がテーブルからはがれて

歪んでしまっています。

造形物底面のエッジが急な時や

縦長の造形物で発生する事が多いです。

また気温が低い時によく発生する様です。

対処としては
テーブルの温度を上げた方が良いです。

Skeinforgeを使用している場合は

Raftも効果的です。


はがれ3



造形物がテーブルからはがれて

動いてしまっています。


造形物の中空密度が低い時や

気温が低い時によく発生する様です。


対処としては
テーブルの温度を上げるのが効果的です。

  お勧めできるか分かりませんが

私はテーブルに強力両面テープを貼って

強引に固着させています。


エッジつぶれ



造形物のエッジがつぶれてしまっています
(写真では窓の部分)

造形物が精密すぎる場合に発生します。


目安ですが積層0.3㎜の場合は

0.5㎜程度のエッジは丸くなってしまいます。


対処としては積層ピッチに対して

適切な精度のモデリングをする事だと思います。


ダマ



造形物の側面から樹脂が漏れ出ています。

造形物の1レイヤーあたりの面積に対して
フィラメントの送りスピードが
早すぎる場合や
ホットエンドの移動スピードが
遅すぎる場合に発生する様です。

対処としては上記スピードを
適切な速度に調整するのが効果的です。

ちなみにSlic3rを使用する場合は
これらの値を自動で調整してくれるので
この事象はあまり発生しません。


造形ずれ



造形物が途中からずれてしまっています。

造形中にホットエンドを繋ぐケーブルに
衝撃を与えると稀に発生する様です。

対処としては
造形中にプリンタに衝撃を与えない事です。

私のプリンタでは当初この事象が頻発しまして
ベンダーに散々問い合わせしましたが
原因究明まで非常に苦労しました…


フィラメント送り不足



造形物の途中から形状がスカスカになっています。

造形中にフィラメントが十分に供給されないと

発生する事があります。

対処としては

ホットエンドを定期的にメンテナンスし

エクストルーダの空回りを発生させない事です。






造形物の足同士に糸を引いてしまっています。

ホットエンドが足と足を移動する間に

フィラメントが多く送られた為に発生します。

対処としては
(Skeinforgeの場合)Tower値

造形物に合わせて適切に設定する事となります。


割れ目



造形物のレイヤー間で割れ目が発生しています。

ある程度の大きさの造形で

気温が低い場合によく発生します。


対処としては

ホットエンドの温度を上げる・

フィラメントの送り量を増やす・

中空密度を上げる等が多少効果があるようです。


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