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012 3Dデータの補正
3Dプリンター使用時に必要となる
STLデータのエラー補正の方法についてです。
折角CADでモデリングが完成しても
STL化した時にエラーがあっては
綺麗に3Dプリントする事はできません。
実際にはこんなに簡単に直らない場合が多いのですが
データ補正の例を紹介します。
※このデータの補正時間は2時間ほどでした。
- 2012/08/12:公開 -
エラー状態
作成したSKPファイルを
STL変換したところエラーがありました
「反転三角」
や「バッドエッジ」は
黄色く表示されるのですが
「複数シェル」のエラーは
原因個所が表示されませんので
自分で探します
【参考】
反転三角 面の裏表が揃っていない
バッドエッジ 面間に隙間がある場合等
複数シェル ソリッドが1つに纏まっていない
エラー絞り込み1
怪しい個所を削っていき、
都度STL化してチェックします。
シェルが1つと表示された部分は
容疑者候補から外していきます。
左図では
後方ドームの飾り窓部分のどこかで
複数シェルが発生している事まで
切り分けました
シェル=2 となっているので
このデータ内のどこかで
シェルを2つと誤認識させています。
エラー絞り込み2
更に前半分を消しました。
まだシェル=2となっています。
この中に問題がある事が分かります。
エラー絞り込み3
更に右側飾り窓を消しました。
まだシェル=2となっています。
この中に問題がある事が分かります。
ここまで絞ると
オブジェクト数も数えられる程なので
ヤマ勘でデータを補正する事にします。
エラー個所のSKP
該当範囲のSKPファイルを
確認しました。
明らかに怪しい面・線はないのですが
左図の青い線部分は
使用していない事が分かります。
エラー個所のSKP 修正後
試しに消してみました。
仮にこの線が使用中の線だったとすると
周りの面が巻き沿いで消えてしまいます。
左図では消した線以外に影響が無いので
どの面でも
使用していなかった事が分かります。
エラー改善後
再度STL化したところ
無事 シェルが1つに纏まりました。
上記の線に
特に問題は無いはずなのですが
ともあれMinimagic上では
エラーは解消されました。
シェルが2つと認識された理由は
良く分かりませんが
モデリングデータなんて
そんなものだと思います…
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