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009 ジオラマベースの作り方②
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情景模型は自然の汚れをリアルに表現します。
ベースが汚いとただの「汚い作品」の様に見えてしまいます。
ベースはなるべく綺麗に仕上げたいものです。
- 2012/07/22:公開 -
設計
必要な材木の量を決める為に
最初に設計を行います
情景模型サイズに木材の太さを加味して
材木の量を決めます
各木材の端は斜め45度にカットしします
角材の底面を1cm程度トリムします
(ベニヤ板をはめるため)
ベニヤ板のサイズは 「情景模型本体の想定サイズ」
+ 「四方に木材の太さ」ずつ追加となります
角材
強度は
集成材
で十分だと思います。
ジオラマベース様なので
さほど高価な板は必要ないと思います。
私は入手が容易で安価な
パイン集成材
を良く使っています。
白っぽくて
ステインの木目塗装
が
きれいに仕上がります。
太さはジオラマの大きさに応じて
1.5cm ~ 3.0cmの角材を使っています
トリム
ベニヤの角に
面取りをします
。
見た目を綺麗にする為と
アクリルケースのはめ口にする為です。
面取りは
「電動トリマー」
という工具を使います。
安いモノだと2000円くらいからあります。
周囲は
「ぎんなん型」
と呼ばれる形に面取りします。
額縁などでよく見る形です。
ベースの底板はめ込み様に
内側もトリム
します。
底板は
2mmMDF
を使用する事が多いので
φ3mmのストレートビット
を使用しています。
カット
90度カットだと接着面が段差になって違和感が出るので
45度にカットしています。
切断角度の精度向上の為、ジグは自作です。
のこはなるべくきめ細かい方が良いです。
切断面の出来が全然違います。
お勧めは
ゼットソーの8寸目
がよいです。
底板用のMDFは
Pカッター
や通常のカッターでカットします。
やすり&仮組
角材を組み合わせズレをチェックします
ズレがあったら40~100番程度でやすりがけ
大きくずれた時は再度のこ引きのやり直しです。
ベースに隙間があると
非常にチープな作品となってしまうので
ここは頑張りどころです
どうしても隙間が埋まらないときは
石膏で埋めてしまいますが
後のステイン塗装の際
色合いに差が出てしまうので
注意が必要です。
後で塗装(ステイン)が出来なくなってしまうので
パテ等は使用しない様にしています。
接着
角材を木工用ボンドで接着します
この状態で丸一日程度乾燥させます
食器乾燥機で乾燥を促進すると
30分程度で次作業可能になります。
との粉
塗装前の下地処理です。
とのこ
とステインを混ぜたものを
ベース全体にしっかり刷り込みます
乾燥後全体を
100番~180番程度の紙やすりで研磨します。
とのこが木材の導管部分を埋めてくれるので
乾燥後のけば立ちを抑える事が出来ます。
塗装
下地処理が完了したらステインで塗装します。
塗膜系の塗料と違い
細かい木目に塗料が滲み込むので
木目が綺麗に引き立ちます。
乾燥後、表面を250番~400番程度の
紙やすりで研磨します。
好みの色になるまで
「塗装」→「ヤスリがけ」 を繰返します
仕上げ
仕上げのニス塗りは
作品本体が完成してから行います。
※気温により失敗する事があるので
スプレーニスはあまり使いません。
塗面が乾いたら再びやすりがけ(800~2000番程度)
好みのつやになるまで
「塗装」→「ヤスリがけ」 を繰返して完成です♪
関連ページ
・
【ジオラマベースの作り方】
~ ぎんなん型トリマーで面取りするベースの作成方法です。
・
【ネームプレートの作り方】
~ ジオラマ用ネームプレートの作り方です。
・
【ネームプレート取付】
~ ネームプレートをベースに取り付ける方法の紹介です。
「09 ジオラマベースの作り方」は以上です。
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